クラウドネイティブ 【cloud native】 クラウドネイティブアプリケーション / cloud native application

概要

クラウドネイティブ(cloud native)とは、情報システムの構成や設計を、クラウドサービスの存在および利用を前提として組み立てること。クラウドに特有の機能や特性を最大限に活かしたシステム構築する。

企業などの組織で利用される従来の情報システムは、組織内にハードウェア環境を固定的に設置してシステム運用するオンプレミス型が多かったが、近年ではIaaSPaaSを中心とするクラウドサービス上でシステム運用する事例が増えた。

システム上で実行されるアプリケーション設計などはオンプレミスでの運用を前提として検討されることが多く、クラウドを利用する場合でも従来型の設計構築されたシステムを単にクラウド上に移設して利用するものが多かった。

一方、クラウドネイティブの考え方では、システム基盤クラウドのみで構築することを前提に、拡張性や柔軟性の高いアプリケーション構築する。例えば、システム実行環境の管理を仮想マシンVM)単位ではなくコンテナ単位とし、コンテナオーケストレーションなどの技術を導入してインフラ管理の自動化や効率化を大胆に進める。

クラウドネイティブを推進する業界団体CNCF(Cloud Native Computing Foundation)では、クラウドネイティブを実現する重要な技術の例としてコンテナだけでなく、サービスメッシュ、マイクロサービス、イミュータブルインフラストラクチャ、宣言型APIを挙げている。

(2023.1.16更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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