MSB 【Most Significant Bit】 最上位ビット
概要
MSB(Most Significant Bit)とは、ビット列を2進数の値とみなしたときに、最も大きい位を表すビットのこと。一般的な位取り記数法では左端のビットを指すため「左端ビット」とも呼ばれる。例えば、「10101100」という8ビットの値のMSBは左端の「1」となる。符号付き整数ではMSBを正負を表す符号ビットとすることが多いため、正あるいは0のとき「0」、負のとき「1」となる。
一方、MSBとは逆に、ビット列を2進数の値とみなしたときに、最も小さい位を表すビットを「LSB」(Least Significant Bit)あるいは「最下位ビット」という。一般的な位取り記数法では右端となるため「右端ビット」とも呼ばれる。
Most Significant Byte (最上位バイト)
バイト列を一続きの整数値とみなしたときに、最も大きい位を表すバイトを “Most Significant Byte” と呼ぶことがある。
ビット列の場合と同じように、一般的な位取り記数法で並べた際に左端に来るバイトが該当する。例えば、16進数で「ffa088b9」と表される4バイトの値の場合、左端の「ff」がMSBである。ビットと紛らわしく区別する必要がある文脈では「MSByte」のように表記することもある。
バイト列を記憶装置に格納したり通信回線で伝送する際、どのような順序で並べるかを「バイトオーダー」(byte order)という。MSB側が先頭になるような並べ方を「ビッグエンディアン」(big endian)、MSB側が末尾になるような並べ方を「リトルエンディアン」(little endian)という。
(2022.10.4更新)