故障率 【failure rate】

概要

故障率(failure rate)とは、システムや機器、部品が故障する頻度のこと。一般的には単位時間あたりの故障数で表す。

機器がどのくらい壊れやすいかを表す指標の一つで、ある時間だけ稼働させたときに故障した回数を意味する。例えば、ある1台の機械が1000時間稼働する間に3回故障が起きれば、その機械の故障率は0.003回/時となる。

工業製品で考える場合は、特定の個体の壊れやすさよりも製品モデルの特性としての故障率が重要であるため、例えばある型式の機器100台を1000時間ずつ稼働させ、その間に故障した回数の合計からその型式の故障率を決定するといった方法が用いられる。

信頼性の高い工業製品の故障率は極めて小さいになり、そのまま書き記すと桁数が多すぎて不便なため、稼働10億(109)時間あたりの平均故障回数である「FIT」(Failure In Time)という単位で表すことが多い。

機器の信頼性を表す指標としては故障率以外にも、稼働開始から故障までの平均時間である「MTTF」(Mean Time To Failure)や、故障から次の故障までの平均間隔である「MTBF」(Mean Time Between Failure)も用いられる。これらは故障率の逆数で、前者は故障したら交換する部品などに、後者は修理して再び稼働させるシステムなどに用いられる。

(2021.11.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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