内部ストレージ 【internal storage】 内蔵ストレージ / 内蔵メモリ / 本体メモリ
概要
内部ストレージ(internal storage)とは、スマートフォンなどの情報機器の筐体内部に設置された、電源を切っても内容が失われない大容量の記憶装置。スマートフォンやタブレット端末などでよく見られる呼称で、パソコンなどでは内蔵ハードディスクや内蔵SSDなどに相当する。スマートフォンなどの機器は永続的なデータの保存に用いられる外部記憶装置(ストレージ)として、取り外し可能なSDメモリーカード(SDカード)などの他に、筐体内部に固定的に設置されているフラッシュメモリなどを利用した記憶装置(eMMCなど)を内蔵していることが多い。この内蔵型の外部記憶装置のことを内部ストレージと呼ぶ。
記憶装置にはストレージのほかに、当座の処理に必要なデータやプログラムを記憶しておくメインメモリ(主記憶装置)があり、こちらは電源断やリセットで記憶内容が失われる。一般に内部ストレージはメインメモリの数倍から数百倍の大きな記憶容量を持っている。
RAMとROM
メインメモリには半導体メモリの一種であるRAM(ランダムアクセスメモリ)が用いられるが、スマートフォンなどの携帯機器ではストレージ装置の記憶媒体もフラッシュメモリであるため、「メモリ」という用語を巡って混乱や混同が生じやすい。
特に、フラッシュメモリをかつては「フラッシュROM」と呼んでいたことから、スマートフォンのメーカーや販売店が内部ストレージのことを「ROM」と呼ぶことがあり、カタログや値札などに「RAM:4GB ROM:32GB」のように記載されることがある。
(2023.4.10更新)