RADIUSサーバ 【RADIUS server】
概要
RADIUSサーバ(RADIUS server)とは、登録利用者の認証情報を管理し、認証を実行する機器にRADIUSという通信規約(プロトコル)に基づいて機能を提供するサーバ。大規模なネットワークで利用される。RADIUS(Remote Authentication Dial-In User Service)はネットワーク上で利用者の認証や権限の付与、利用状況の記録などを行うためのプロトコルで、RADIUSサーバとRADIUSクライアントの間の通信に用いられる。
RADIUSによる認証は、利用者-RADIUSクライアント-RADIUSサーバという三層構造になっており、「RADIUSクライアント」が一般的な認証システムにおける認証サーバの役割を果たす。
利用者側の端末はネットワークに接続する際にPAP、CHAP、EAPなどの認証プロトコルでRADIUSクライアントに認証要求を行い、ユーザー名やパスワードなどを送信する。認証情報自体はRADIUSサーバが保管しており、RADIUSクライアントはRADIUSサーバに接続可否を問い合わせる。
RADIUSはもともとインターネットサービスプロバイダ(ISP)などの大規模なネットワークで契約者から接続を受け付ける際に利用されていたもので、端末に認証を提供する機器と認証情報を管理する機器を分離することで、(しばしば地理的に遠く離れた)様々な場所で認証を受け付けられるようにしながら認証情報を一元的に管理することを可能にする。
(2021.11.17更新)