SSSD【System Security Services Daemon】
SSSDとは?

コンピュータへのログイン時、オペレーティングシステム(OS)は正当な利用者かどうかを確認する必要がある。一般的なLinuxシステムでは「NSS」(Name Service Switch)や「PAM」(Pluggable Authentication Modules)を個別に設定して外部サービスと連携するが、設定が煩雑になりやすかった。SSSDはこれらと連携しつつ、OS側の認証処理と外部の認証基盤との橋渡しを一元的に担う中間層として動作する。既存のソフトウェア構成を大きく変えずに導入できるため、実務上の負担が少ない。
接続先として、「OpenLDAP」などのLDAPサーバ、「FreeIPA」などのIdM(ID管理システム)、Windows Serverの「Active Directory」などに対応している。LinuxからActive Directoryドメインに参加してKerberos認証を行うといった構成も実現でき、企業や組織が異なるOS環境を混在させている場合でも、共通のアカウント基盤で利用者を管理できる。
SSSDオフライン認証にも対応している。認証サーバへの接続が途切れた状態でも、過去に取得したアカウント情報をローカルにキャッシュしておくことでログインを継続できる。ネットワークから切り離された環境や、サーバ障害が発生した場合でも、利用者への影響を最小限に抑えることができる。
設定は「sssd.conf」ファイルに記述し、接続先のサービスの種類、認証方式、キャッシュの保持期間などを細かく指定できる。PAMやNSSとの連携もこのファイルで管理するため、認証まわりの設定を一か所に集約できる。GPLに基づいてオープンソースとして公開されており、Red Hat Enterprise LinuxやFedoraなど多くのディストリビューションで採用されている。