SSSD 【System Security Services Daemon】

概要

SSSD(System Security Services Daemon)とは、オープンソースの認証クライアントの一つで、Linux上で外部のディレクトリサービスへのアクセスや認証機能の利用を可能にするもの。

ディレクトリサービスのクライアントとして機能し、ネットワークを介して認証プロバイダに接続し、認証情報の取得や認証手続きを行うことができる。利用者は認証プロバイダ上のアカウントを用いてログインすることができる。

接続先としてOpenLAPなどのLDAPサーバ、FreeIPAなどのIdMアイデンティティ管理システム)、Windows ServerのActive Directoryに対応しており、LinuxからActive Directoryドメインに参加してKerberos認証を行うといった使い方が可能になる。

オープンソースのIdMを開発するFreeIPAプロジェクトから派生したソフトウェアで、初版は2009年に公開された。GPLGNU General Public License)に基づいてオープンソースソフトウェアとして公開されている。

(2023.5.1更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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