オーセンティケータ 【authenticator】

概要

オーセンティケータ(authenticator)とは、認証器、認証子、認証符号などの意味を持つ英単語。利用者や端末などとやり取りして認証を実施するシステムや装置という意味で用いられることが多い。稀にパスワードなど認証に用いる秘密の符号を指すこともある。

IEEE 802.1Xのオーセンティケータ

企業などの組織内ネットワークの認証基盤としてよく用いられるIEEE 802.2X標準では、実際に端末側と認証に関するやり取りを行うネットワークスイッチや無線アクセスポイントなどのことをオーセンティケータという。

IEEE 802.2Xでは認証情報はRADIUSサーバなどの認証サーバに集約されて管理されている。スイッチなどが端末(クライアント)側の認証用ソフトウェア(サプリカント)から接続要求を受信すると、端末側が提示した認証情報を認証サーバへ送信し、接続可否を問い合わせる。

認証器

一般的には、内部にパスワードや暗号鍵など認証に必要な秘密の情報を(暗号化するなどして)安全に保管し、利用者からの求めに応じて接続先のシステムに提示する小型の装置やソフトウェアのことをオーセンティケータということが多い。第三者が勝手に使用できないよう、使用時にはPIN生体認証などで本人確認を行う。

(2021.11.8更新)