パスコード 【passcode】

概要

パスコード(passcode)とは、機器やシステムソフトウェアなどが正当な利用者認証するための秘密の合言葉。「パスワード」と概念的には同じだが、文字数が短いものや文字種が限定(数字のみなど)されるものをパスコードと呼ぶことが多い。

システムの使用開始時などに利用者を識別・同定する識別名ユーザー名など)とセットで登録される。システムを操作しようとする人間が識別名とパスコードを正しく入力できれば登録利用者本人であると確認される。

スマートフォンなど機器自体が本人に紐付いているようなシステムでは識別名は固定されており、ロック画面の解除時などにパスコードのみの入力が求められる。他人に知られた場合などには、認証後の操作画面で他のパスコードに変更することができる。

iPhone/iPadのパスコード

「パスコード」の語は米アップルApple)社のiPhoneiOS)やiPad(iPadOS)などが用いていることでよく知られる。iPhone/iPadのパスコードは標準では6桁の数字で、設定を変更して4桁にしたり、任意字数の英数字(パスワードと同じ)とすることもできる。

5回連続で間違えるとロックアウト状態となり、1分待たなければ再入力できなくなる。6回目に間違えると次回までの待ち時間が5分に伸び、以後間違える度に待ち時間が延長されていく。10回連続で間違えると端末内のデータが完全に消去され初期化される。

iPhone/iPadではパスコードによる認証の代わりに、画面上の格子を指でなぞる動きを登録する「パターンロック」や、指紋認証の「Touch ID」、顔認証の「Face ID」を利用することもできる(対応機種および対応OSバージョンの場合)。

(2022.1.17更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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