CAPTCHA 【Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart】 キャプチャ認証

概要

CAPTCHA(Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart)とは、Webページに設置された入力フォームなどで、人間による操作・入力であることを確かめるためにわれるテスト。歪んだ文字が記された画像を表示して内容を入力させる方式がよく知られる。

Webサイトやネットサービスなどに設置されたフォームは人間の利用者入力することを想定して作られているが、何らかの理由によりソフトウェアによる自動操作で入力・送信しようとする者がいる。

例えば、無料メールサービスの会員登録を大量に申請して取得したアカウント迷惑メール送信の踏み台に悪用したり、ブログ電子掲示板BBS)を巡回して宣伝文句を大量に投稿するといった目的で自動入力が利用される。

このような自動操作を拒否して人間による入力のみを受け付けるようにするため、操作者が人間であることを証明させる仕組みがCAPTCHAである。フォームの一部が回答欄になっており、入力内容とともに回答を送り、正解すると人間の入力であるとして投稿が受理される。

最も一般的な画像の文字認識を利用した方式では、数文字のアルファベットや数字を含む画像を表示し、操作者に何が書かれているか答えさせる。ただし、文字列は一部が歪んだり欠けたり重なったりしており、また、無関係な図形やノイズが含まれているため、コンピュータによる文字認識(OCR)では記載内容が検知できないようになっている。

また、数個から十数個の小さな画像を提示し、問いに当てはまる画像を選択させるといった手法もよく用いられる。例えば、犬と猫の画像を並べ「この中から猫を選んでください」と表示してマウス操作やタッチ操作で画像を選択させる。視覚障害者への配慮として、音声を再生して何が聞こえたか答えさせる問題に切り替えることができるようになっている場合もある。

(2019.4.8更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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