二要素認証 【2-factor authentication】 2ファクタ認証 / 2FA / ツーファクター認証 / デュアルファクタ認証 / dual factor authentication

概要

二要素認証(2-factor authentication)とは、利用者の本人確認などの認証において、二つの異なる原理の認証手段を組み合わせて用いることにより精度と安全性を高める手法。

認証方式は何によって認証うかにより、パスワード暗証番号など本人しか知らないはずの情報を用いるWYK(What You Know)認証、乱数表やUSBトークンなど本人しか持っていないはずのモノを用いるWYH(What You Have)認証、指紋や虹彩など人体のパターンを用いるWYA(What You Are)認証の三つに分類できる。

二要素認証はパスワードUSBトークン、指紋と暗証番号など、この三方式から異なる二つの方式を選んで組み合わせ、連続的に実施することにより認証う。これにより、いずれか一つが盗まれたり偽造されるなどして攻撃者に突破されても、もう一方も同時に突破しなければ本人になりすますことはできず、セキュリティを高めることができる。

実用上よく用いられるのは、パスワードSMSなどで送信されるワンタイムパスワードスマートフォンによるWYH認証)の組み合わせや、パスワードと乱数表の指定位置の情報入力などである。金融機関で古くから用いられている、キャッシュカードや預金通帳と暗証番号、クレジットカードとPINコードの組み合わせもある種の二要素認証であると考えることができる。

一方、認証を二回連続してうことを「二段階認証」(ツーステップ認証)と呼ぶが、これには二要素認証に加え、同じ方式の認証を二回行う(パスワード秘密の質問の答えを入力させるなど)認証方式も含まれる。

(2018.6.24更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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