AAA 【Authentication, Authorization, and Accounting】
概要
AAA(Authentication, Authorization, and Accounting)とは、情報システムが利用者を識別し、利用者に応じた制御を行う際に重要な要素を表した標語で、“Authentication” (認証)、“Authorization” (認可)、“Accounting” (アカウンティング)の3つの単語の頭文字を合わせたもの。認証とは、システムを利用しようとしている人物が登録されている利用者本人に間違いないかを確認するプロセスを指す。認可とは、その人物に設定された権限情報に従って、どのような利用を許可し、どのような利用を拒否するか判断することを意味する。
アカウンティングとは、利用状況や履歴を記録し、課金や利用制限などに反映させる活動を表す。 “Accounting” の代わりに “Administration” (管理)の語を当てる場合もある。
通信ネットワーク上でAAA機能を提供するサーバと、これを利用するクライアント(利用者の端末という意味ではなくAAA機能を必要とする各種システム)間の通信仕様をAAAプロトコルという。
有力な標準として、20世紀のインターネットでISPへのダイヤルアップ接続を支えたことでも知られる「RADIUS」(Remote Authentication Dial In User Service)が有名だが、現代では後継の「Diameter」を用いる方が一般的である。
(2020.2.22更新)