SAML 【Security Assertion Markup Language】

概要

SAML(Security Assertion Markup Language)とは、利用者の認証認可に関する情報を伝達するためのXMLベースのマークアップ言語の一つ。標準化団体のOASISによって策定された。

複数の互いに独立したシステムの間で、利用者の認証要求や認証の可否、利用者の属性、認可された権限などについての情報(アサーションと呼ばれる)をやり取りするためのデータ形式を定めている。パスワードなどの認証情報そのものをやり取りするための仕様ではない。

メッセージの交換手順としてSAMLプロトコルを定めているが、下位の通信プロトコルについては特に前提や制約は定めておらず、仕様上は何を用いても構わない。実際にはHTTPやHTTPSが用いられることが多い。

システム間がSAMLで連携することにより、利用者が一つのユーザーアカウントやログイン手順で様々なシステムやサービスを横断的に使用できるシングルサインオンSSOSingle Sign-On)やID連携(ID federation)を実現することができる。

(2019.8.16更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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