顔認証 【face authentication】

概要

顔認証(face authentication)とは、人体の固有の特徴を利用して本人確認を生体認証(バイオメトリクス認証)の一種で、顔の特徴を利用する方式。カメラで撮影した顔の画像から一定の計算により特徴量のセットを抽出し、あらかじめ登録された本人のものと照合する。

よく知られている手法では、目の中心や唇の端といった特徴点の位置関係や距離の比、顎の形状などを元に特徴を表す短い符号に変換し、比較や照合をう。初期にはカメラの正面に立ち静止した状態で撮影する必要があったが、近年ではある程度の動きや傾きなどがあっても補正できるようになっており、サングラスで目を覆ってもかなりの精度で認識できる製品も登場している。。

人の顔は髪型や化粧、表情、成長や老化、病気やケガ、体調や体型の変化などで大きく変わるが、なるべくこれらの影響を受けにくい特徴を用いるよう工夫されている。ただし、整形や特殊メイクのように人間にも分からないほど意図的に大きく改変した場合は同定できず、一卵性双生児の識別も難しい。

他の生体認証方式に比べ離れた場所から撮影した画像で認証でき、カメラと専用のソフトウェアがあれば特殊な機材は不要というメリットがある。航空機の搭乗手続きやコンサートのチケット転売防止などで採用例があり、ノートパソコンスマートフォンなど情報機器利用者認証に用いられたこともある。

(2018.7.11更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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