レルム 【realm】

概要

レルム(realm)とは、認証システムディレクトリサービスなどで、同一の認証情報やセキュリティ設定などが適用される範囲。また、その範囲内で唯一の、ユーザー情報などを格納するデータベースなどのこと。

レルムはユーザー名やパスワードといった認証情報、アクセス権の設定やセキュリティポリシーなどを格納した単一のデータベースと一台以上の認証サーバなどで構成される。利用者システムログインすると、当該レルム内にある機器やサービスアクセスできる。

もとはKerberos認証システムでKDC(Key Distribution Center)の管理下にあるシステムの範囲を指す用語だったが、他のディレクトリサービスなどでもほぼ同じ意味で使われることがある。Active Directoryの場合はドメインにほぼ相当する。

“realm” の原義は「王国(の領土)」「領地」など君主の支配が及ぶ範囲という意味で、転じて、現代では様々な分野で領域、範囲、分野、部門などの意味で用いられる。

(2021.2.28更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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