MSDN 【Microsoft Developer Network】

概要

MSDN(Microsoft Developer Network)とは、マイクロソフト(Microsoft)社が同社製品の対応ソフトウェアの開発者などを対象に提供している会員制プログラム。技術情報などが提供され、かつては会費制のソフトウェアダウンロードサービスが有名だった。

現在は「MSDN Platforms」の名称で、非Windows環境の開発者向けに、Azureサービスや関連ソフトウェアサポートなどを提供するサブスクリプションサービスを展開している。MacユーザーなどVisual Studioが不要な開発者向けのサービスで、法人向けにボリュームライセンスのみが販売されている。

過去のMSDN

「MSDN」(Microsoft Developer Network)という名称のサービスは1992年に開発者向けのCD-ROMを季刊で発行するサービスとして始まったもので、CD-ROM内に技術解説記事やニュースレター、最新ソフトウェア開発キット、サンプルコードなどが収められていた。

インターネットが普及するとMSDNの情報サービスの多くもWebサイト「MSDNオンライン」上へ移行していった。無償サービスとして製品に関する技術情報(APIリファレンスなど)を閲覧できる「MSDNライブラリ」、技術情報の解説記事などが掲載されるWebマガジン「MSDNマガジン」、同社エンジニアが技術情報を解説するブログ、会員間で質問や議論ができるフォーラム(電子掲示板)などが利用できた。

かつては年会費制で同社のソフトウェア製品の最新版をダウンロードできる有償サービス「MSDNサブスクリプション」が提供されていたが、同社の開発ツールVisual Studioに移管され「Visual Studioサブスクリプション」へ名称変更された。

ちなみに、開発者ではなく企業の情報システムの管理者など、業務で同社製品を利用する担当者(同社ではITプロフェッショナルと呼称している)向けに技術情報やソフトウェアダウンロードなどを提供する同様のサービスは「Microsoft TechNet」(テックネット)の名称で展開された。

旧MSDNライブラリとTechNetコンテンツは2016年以降、新設された「Microsoft Docs」に移管されたが、2022年にはDocsも廃止され、新設された「Microsoft Learn」へ移管された。

(2023.8.17更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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