コンプライアンス 【compliance】 法令遵守
概要
コンプライアンス(compliance)とは、順守、準拠、適合(性)、整合(性)、従順などの意味を持つ英単語。日本語の外来語としては、企業などの組織が法律などのルールを守ることを意味する「企業コンプライアンス」「ビジネスコンプライアンス」のことを指すことが多い。企業コンプライアンスとは、企業が業務の遂行にあたって法律や条例、政令、規制、業界団体などが定めた規則や申し合わせ事項、自主規制といった各種のルールを遵守することを意味する。外部で制定されたものに加えて、自社内で独自に定めた社内規則や倫理規定、行動規範などを対象に含めることもある。
コンプライアンスは企業統治(コーポレートガバナンス)および内部統制の重要な構成要素の一つとされ、担当の部署や体制を設けたり、社内通報制度などの仕組みを整備することもある。株式市場では上場審査などに関連する項目があり、上場後も内部統制報告書などで報告・開示が義務付けられている。
一般的には遵守する対象は何らかの形で明文化されたルールであり、倫理や道徳、社会的規範、常識などモラルやマナーの範疇に属するものは含まれないが、これらを含めてコンプライアンスの対象にすべきであるとする考え方もある。
(2025.1.17更新)