DCE 【Data Circuit terminating Equipment】 データ回線終端装置
概要
DCE(Data Circuit terminating Equipment)とは、通信回線と末端の機器(端末やコンピュータなど)との間に設置され、機器から送られてきた信号を通信回線に適した信号に変換したり、その逆を行ったりして両者の仲立ちを行う装置。異なる通信媒体の接続や、データの符号化・復号、信号の変換や変調・復調、送受信タイミングを合わせるクロック信号の供給などを行うもので、コンピュータなどからは回線に接続するためのインターフェース装置として機能する。
回線の種類などにより様々な機器があり、アナログ回線で用いられる「モデム」(modem:modulator-memodulator)や、ISDN回線で用いられる「DSU」(Digital Service Unit)や「ターミナルアダプタ」(TA:Terminal Adapter)、光回線で用いられる「ONU」(Optical Network Unit)などが該当する。
これに対し、コンピュータや情報機器、ネットワーク端末など、回線の末端に接続され利用者が直接操作する機器は「DTE」(Digital Terminal Equipment)という。DTE-DCE-通信回線の順に接続されるが、機器や回線の種類によってはDTEの内部にDCEの機能が内蔵される場合もあり、必ずしも単体のDCE機器が利用されるとは限らない。
(2024.6.25更新)