読み方 : ディーブイディーロム
DVD-ROM 【DVD Read Only Memory】
概要
DVD-ROM(DVD Read Only Memory)とは、製造時にデータが固定的に記録され、利用者の手元では読み出し専用となるDVDのこと。ソフトウェアやビデオゲーム、映像作品などの販売・配布用としてよく用いられる。解説 DVDは表面に細かい溝の彫られた樹脂製の円盤で、ドライブ装置内で高速に回転させて溝に沿ってレーザー光を照射し、データの読み取りや書き込みを行う。DVD-ROMは読み出し専用のDVDで、工場で専用の機械を用いてディスクの記録面に微細な窪み(ピット)を形成する手法で量産される。
表面の窪み(ピット)の有無や長さによってレーザー光の反射の変化するため、読み取り時にはこれ利用して信号を読み出す。信号が物理的な凹凸で表現されるため、記録層の物質の化学変化などを利用する記録型DVDよりも劣化しにくい。
一般的な12cmディスクの場合、記憶容量は片面1層記録で4.7GB、片面2層(DL)で8.5GB、両面2層で17GB、両面各1層で9.4GBとなっている。論理フォーマットの標準として「UDF」(Universal Disk Format)が採用されており、コンピュータでファイルシステムとして内容を読み出すことができる。映像を記録する場合には、この中にDVD-VideoやDVD-VRなどの規格に従って動画ファイルなどを配置する。
コンピュータなどが備える光学ドライブのうち、DVDの読み出し機能しかない製品を「DVD-ROMドライブ」という。これはDVD-RやDVD-RAMなどへの書き込み機能がないという意味であり、DVD-ROM以外のディスクには非対応というわけではない。記録済みのDVD-Rなどを読み込むことはできる。
(2025.8.26更新)