CD-ROMドライブ 【CD-ROM drive】

概要

CD-ROMドライブ(CD-ROM drive)とは、コンピュータの部品あるいは周辺機器の一つで、光学ディスクCDからデータを読み込むことができるもの。読み出し専用の装置をこのように呼ぶ。

CDCompact Disc)はプラスチック製の穴の空いた円盤状のデータ記憶媒体で、ドライブ装置内の軸を中心に高速に回転させ、盤上から光学ヘッド光ピックアップ)でレーザー光を照射して反射光を検知することによりデータを読み出すことができる。

パソコンなどのコンピュータストレージ装置の一種で、本体内に収納され筐体開口部からディスクを出し入れする内蔵CD-ROMドライブと、SCSIUSBなどで本体と接続する外付けCD-ROMドライブがある。CDコンピュータストレージとして本格的に用いられるようになった1990年代後半頃によく用いられた。

ディスクの挿入方式の違いにより、蓋が上に開く「トップローディング」、専用のカートリッジにディスクを収めて挿入口から差し込む「キャディローディング」あるいは「トレイローディング」、挿入口に直接ディスクを差し込む「フロントローディング」あるいは「スロットローディング」などの種類がある。

これに対し、記録可能なCDであるCD-RCD-RWへの書き込みや消去などに対応したドライブ装置のことはそれぞれ「CD-Rドライブ」「CD-RWドライブ」などと呼び、CD-ROMドライブとしての読み出し機能も兼ね備えている。また、DVDドライブブルーレイドライブなど、CDより後に登場した新しい光学ディスク規格のドライブ装置のほとんどもCD-ROMドライブとしての機能を兼ねている。

(2024.1.17更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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