モニタリング 【monitoring】

概要

モニタリング(monitoring)とは、監視、観察、観測、測定、検査、傍受、追跡などの意味を持つ英単語。対象の状態を連続的あるいは定期的に観察・記録し、継続的に監視し続けるという意味で用いられる。

ITの分野では、コンピュータシステムや通信機器などの状態をソフトウェアなどによって自動的、定期的に調べ、結果を時系列に記録する活動をモニタリングということが多い。記録は問題発生時の詳細や原因の調査、性能改善、システム監査などのために利用される。

具体的な測定・監視内容は対象や目的により様々だが、資源の占有・利用状況(メモリ使用率CPU使用率、回線利用率など)、性能や応答時間、実行中のプログラムやその状態、内部の各装置が正常に稼働しているか、そもそも機器が応答するか否か(死活監視)、などを調べることが多い。

ネットワーク上で多数の機器を管理する場合は、SNMP(Simple Network Management Protocol)などの標準規格や専用の管理ソフトを用いて、遠隔から複数の機器をリアルタイムにモニタリングするシステムを構築する場合もある。

映像の表示装置のように、観察や測定に用いる機材のことを「モニター」(monitor)という。分野によっては、「消費者モニター」のように人員や組織を指したり、「トランザクションモニター」のように状態監視の機能を実装したソフトウェアを指すこともある。

(2023.12.15更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

試験出題履歴

ITパスポート試験 : 令1秋 問37 平26秋 問31 平22秋 問35
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。