リモートアクセス 【remote access】 リモートログイン / remote login / リモートログオン / remote logon / 遠隔アクセス / 遠隔ログイン / 遠隔ログオン

概要

リモートアクセス(remote access)とは、ある場所に設置されたコンピュータネットワークに、遠隔地にある別のコンピュータなどから接続し、使用すること。

オフィスで業務に使用するサーバなどのシステムに従業員が自宅や外出先から接続できるようにすることで、社外でも仕事ができるようになる。誰でも勝手に接続できては困るため、認証暗号化などを用いて通信を保護する必要がある。

古くはアナログ電話回線やISDN回線オフィスにある通信装置にダイヤルアップ接続する方式が主流だったが、現在ではインターネット通信事業者の広域データ通信網を経由して接続する方式が主流となっている。

アクセスする端末には専用のソフトウェアを導入し、オフィス側の接続窓口となるリモートアクセスサーバとの間に暗号で保護された仮想的な通信路を形成する。これにより、あたかも社内にいるときと同じようにネットワーク内の資源を利用できる。このような仮想的ネットワークを「VPN」(Virtual Private Network)という。

サーバなど特定のコンピュータを利用するだけならば、ユーザー認証SSL/TLS暗号化などで保護した上でインターネットからアクセスできるようにする方法もある。

遠隔の端末からは自席の端末と同じように電子メールサーバアクセスしてメールを受信したり、ファイルサーバなどから共有ファイルを閲覧・編集するといった使い方をする場合もあるが、自席のパソコンなどの操作画面を丸ごと呼び出して遠隔から操作する「リモートデスクトップ」(remote desktop)を利用する場合もある。リモート側の端末データを残さないためセキュリティ上はこちらのほうが好まれる。

(2020.3.4更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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