監査ログ 【audit log】

概要

監査ログ(audit log)とは、システムが時系列で残す記録(ログ)のうち、後で監査をうために取得、保管されるもの。異常が発生したときの原因究明や、不正行為の証拠として用いられる。

ログlog)はシステム上での起きた特定の種類の出来事を時系列に記録したもので、いつ、誰が(何が)、何に対して、何をしたのか、その結果どうなったかなどをストレージ内のファイルデータベースなどの形で蓄積していく。

監査ログはログのうち監査に用いることができるよう記録されるもので、監査の対象となるシステム上の重要な出来事、セキュリティ関連の事象などに関する情報を記録する。ソフトウェアの起動や終了(の試み)、ユーザー認証(の試み)、システムの設定や厚生の変更(の試み)、アクセス制御下にある装置や機能、データへのアクセス(の試み)などである。

監査ログを取得して適切に保管することで、操作や管理が規定通りにわれているかを定期的にチェックしたり、問題が生じたときに何が起きたのか、影響範囲はどこまでかを正確に把握したり、原因究明の手がかりとしたり、不正行為の犯人を特定するのに活用できる。監査手続上の証拠(監査証拠)としても用いられる。

(2023.8.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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