読み方 : システムしょうがい

システム障害【system failure】

概要

システム障害とは、情報システムを構成するハードウェアやソフトウェア、通信回線などに問題が生じ、正常な稼働状態を維持できなくなること。その原因となった問題や不具合そのものを指すこともある。
システム障害のイメージ画像

システムを構成する機器の故障や経年劣化、設定の誤り、操作ミス、ソフトウェアのバグ、アクセス集中による過負荷、電源・空調設備の異常、自然災害による設備被害、外部からのサイバー攻撃やマルウェア感染など、様々な原因によって発生する。近年では複数のシステムやクラウドサービスが相互に連携しているため、一部のサービス停止が広範囲へ波及する事例も増えている。

障害が発生すると、処理能力の大幅な低下、一部機能の停止、外部通信の遮断、データの破損・消失、システム全体の完全停止など、様々な影響が生じる。影響の深刻度は原因や規模によって異なり、一部サービスの機能低下に留まる場合もあれば、業務全体が長期間停止する事態に至ることもある。社会基盤を支えるシステムで発生した場合は、利用者や関連組織に対して広範な影響を及ぼすことがある。

障害発生時には、影響範囲の把握、関係者への迅速な周知、代替手段への切り替え、原因究明と復旧作業を並行して進めることが求められる。復旧後には原因分析を行い、再発防止策を講じることが一般的である。重要なシステムでは、予備機への切り替えや別拠点での運用継続など、あらかじめ継続性を確保する仕組みが設けられることも多い。

障害を完全に防ぐことは難しいため、平時から可用性や耐障害性を考慮した設計・運用が行われる。機器や回線の冗長化による単一障害点(SPOF)の排除、定期的なバックアップの取得、監視システムによる異常の早期検知、対応手順書の整備と訓練の実施などが代表的な対策である。また、事業継続計画(BCP)や災害復旧計画(DR)の策定を通じて、障害発生時の影響を最小限に抑える取り組みも行われている。近年は、障害の発生を前提としたうえで重要な機能を維持し迅速に回復を図る「レジリエンス」(resilience:復元力)の確保という考え方も重視されている。

(2026.6.18更新)
 

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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