プライマリDNSサーバ 【primary DNS server】 プライマリネームサーバ
概要
プライマリDNSサーバ(primary DNS server)とは、あるドメイン名の情報を管理する権限を持つDNSサーバのうち、主系統(メイン)のサーバのこと。オリジナルのデータを保持・提供するサーバで、各ドメイン(正確にはゾーン)につき一系統(外部から見て一台)のみが指名される。ゾーンと呼ばれる同じ管理主体に割り当てられた一つのドメイン名空間(あるドメイン名と、外部に移譲していないサブドメイン群)を管理するDNSサーバは「権威DNSサーバ」(DNSコンテンツサーバ)と呼ばれ、ゾーンの管理情報やサブドメインの情報、ホスト名に紐付けられたIPアドレスの情報などを外部に提供する。
権威DNSサーバは障害などに備え、複数のIPアドレスで運用し、それぞれが同じ内容を応答することが要請される。複数のサーバ群のうち、ゾーン情報のマスターデータを管理する主系統のサーバをプライマリDNSサーバという。副系統のサーバ群(セカンダリDNSサーバ)はプライマリDNSサーバから定期的に情報を複製(ゾーン転送)し、外部にプライマリと同じ内容を応答する。
プライマリ・セカンダリの区別はドメインを管理する側のDNSサーバのものであり、DNSクライアントが名前解決を要求する先であるDNSキャッシュサーバやフルサービスリゾルバの問い合わせ優先順位を表す「優先DNSサーバ」「代替DNSサーバ」の区別とは異なる。
(2018.8.28更新)