マネジメントポート 【management port】 管理ポート / MGMT
概要
マネジメントポート(management port)とは、ルータやネットワークスイッチが備える通信ポート(端子)の一つで、コンピュータと直に繋いで管理者が操作を行うためのもの。他の通信ポートと同じイーサネット(Ethernet)のRJ45ポートとなっている。ネットワーク機器は通信用にイーサネット(Ethernet)ポートやWi-Fi通信回路などを備えているが、それとは別に管理用のポートが設置されている。脇に「MANAGEMENT」「MGMT」などと記載されているのがマネジメントポートで、管理用のコンピュータとLANケーブルで直に繋いで通信する。
マネジメントポートからは機器内部の管理システムにアクセスすることができ、コマンドラインインターフェースを呼び出して対話的に設定変更などの操作を行うことができる。Webインターフェースを内蔵し、Webブラウザから管理メニューにアクセスできる機種もある。
従来、ネットワーク機器にはパソコンのシリアルポートなどと接続するコンソールポート(「CONSOLE」「CON」などと記載されたポート)が管理用として備えられていたが、シリアルポートが時代遅れとなり廃止が進んだため、USB接続のコンソールポートやマネジメントポートへの置き換えが進んでいる。
旧機種との互換性のためコンソールポートとマネジメントポートを両方備えた機種もあるが、マネジメントポートの登場以前はRJ45のコンソールポートからシリアル変換ケーブルを介してコンピュータに接続する方式も普及していたため、紛らわしいことにRJ45のコンソールポートとマネジメントポートが隣り合って並んでいる製品も存在する。
(2021.7.29更新)