ローカルホスト【local host】

概要

ローカルホストとは、通信ネットワークにおける位置関係を示す用語で、利用者や稼働中のソフトウェアにとって、自らの側の機器のこと。対になる概念として、通信相手側の機器を「リモートホスト」(remote host)と呼ぶ。
ローカルホストのイメージ画像

ローカルホストは視点によって指し示す対象が変わる相対的な概念である。クライアントサーバ型のシステムでは、クライアントから見れば自端末がローカルホストでサーバがリモートホストとなり、サーバから見れば自機がローカルホストでクライアントがリモートホストとなる。同じ機器であっても、通信の主体が異なれば呼び方が変わる。

ホスト名の「localhost」

IPネットワークでは、自分自身を参照するホスト名として「localhost」が予約・固定されている。localhostへの通信は外部のネットワークには送出されず、オペレーティングシステム(OS)内部の「ループバックインターフェース」(loopback interface)で処理が完結する。Webアプリケーションの開発・テストなど、自分が稼働させているサーバ機能に自らアクセスする状況でよく利用される。

自身を指すIPアドレスを「ループバックアドレス」(loopback address)と呼ぶ。IPv4では「127.0.0.1」が代表的で、正確には127.0.0.0/8(127.0.0.0〜127.255.255.255)の範囲全体がループバック用として予約されている。IPv6では「::1」の1つのみ(::1/128)がループバックアドレスとして規定されている。現代の主要なOSではIPv4、IPv6いずれのループバックアドレスも標準で組み込まれている。

名前解決では、多くの環境でhostsファイルによりlocalhostがループバックアドレスへ対応付けられており、DNSへ問い合わせることなく解決される。WindowsでもLinuxなどのUNIX系OSでもこの対応付けは設定ファイルで固定的に管理され、外部ネットワークの接続状況に左右されることなく通信が成立する。

(2026.6.15更新)
 

他の辞典等による「ローカルホスト」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「ローカルホスト」の出題履歴

▼ 情報セキュリティマネジメント試験
【平30秋】 利用者PCがボットに感染しているかどうかをhostsファイルの改ざんの有無で確認するとき,hostsファイルが改ざんされていないと判断できる設定内容はどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。