読み方 : シスリクキー
SysRqキー【System Request key】
SysRqキーとは?
キーボードの特殊キーの一つで、キー上面(キートップ)に「SysRq」と刻印されたもの。オペレーティングシステム(OS)に対して低レベルのシステムコマンドを直接送信するために設けられた。一般的なWindows向けキーボードではPrintScreen(PrtSc)キーと共用となっており、Altキーと同時に押すことでSysRqキーとして機能する。

Windows環境では、AltキーとPrintScreenキーを同時に押すと、現在選択されているウィンドウ(アクティブウィンドウ)のスクリーンショットをクリップボードに保存する。この動作はPrintScreenキーの機能をAltキーで修飾したものであり、SysRqキー本来の機能とは異なる。
Linux環境では「マジックSysRqキー」と呼ばれる機能が利用できる場合がある。カーネルでこの機能が有効になっている場合、AltキーとSysRqキーを押しながら特定のアルファベットキーを組み合わせることで、プロセスの強制終了やファイルシステムの同期、安全な再起動などの命令をOSカーネルに直接送ることができる。
通常のキー操作とは異なりユーザー空間を経由せずに動作するため、プログラムがフリーズして一般的な操作を受け付けない状況での復旧手段として用いられる。誤操作によるデータ消失やシステム停止のリスクがあるため、多くの環境では設定によって有効・無効を切り替えられるようになっている。
SysRqキーは1980年代のPC/AT互換機で導入された。当時のパソコンはソフトウェアがOSを介さず直接ハードウェアを制御するのが一般的で、特定のソフトウェアがシステム全体の入力を占有してしまう状況が珍しくなかった。そのような状況でもOSの機能を直接的に呼び出せるよう、専用の信号を送るキーとして設置された。その後、OSによるハードウェア管理や保護機構が発達したことで本来の意義は失われたが、Linuxではカーネルへの直接アクセス手段として現在も一部の管理者や開発者に利用されている。
(2026.7.9更新)