SysRqキー 【System Request key】

概要

SysRqキー(System Request key)とは、キーボード特殊キーの一つで、キー上面(キートップ)に「SysRq」と刻印されたもの。一般的なWindowsパソコン向けのキーボードでは「PrintScreenキー」(PrtScキー)と共用となっており、Altキーと同時に押すと有効になる。

押した時の機能や動作は機種や動作中のソフトウェアによって異なるが、例えば標準設定のWindowsではアクティブな(現在選択されている)ウィンドウスクリーンショットを撮りクリップボードに保存してくれる。これはSysRqキーとしての機能というよりPrintScreenキーの機能をAltキーで修飾したものと言える。

一般的な設定のLinuxでは、他のキーと組み合わせて再起動プロセス強制終了などのコマンドOSカーネルに送ることができ、これを「マジックSysRqキー」と呼ぶ。

SysRqキーは1980年代の初期のPC/AT互換機で設けられたキーで、「システムリクエスト」の名の通り、どのような状況でも直にOSの機能を呼び出せるように用意された。現在とは異なりソフトウェアOSを介さず直接ハードウェアアクセスして制御するのが一般的だったため、このような特殊なキーが必要とされた。

(2020.2.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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