読み方 : ノンマスカブルわりこみ
ノンマスカブル割り込み【NMI】Non-Maskable Interrupt/マスク不可割り込み
ノンマスカブル割り込みとは?

コンピュータでは、周辺機器や内部回路からの通知をCPUへ伝えるために「割り込み」(interrupt)機構が用いられる。CPUは割り込み信号を受け取ると現在の処理を一時中断し、あらかじめ定められた割り込み処理へ制御を移す。
このうち、プログラムの命令によって一時的に無効化や保留ができるものを「マスカブル割り込み」(maskable interrupt)と呼ぶ。キーボード入力やネットワークのデータ受信など、日常的な機器制御には主にこちらが用いられる。一方、ノンマスカブル割り込みはマスカブル割り込みとは異なり、割り込み禁止状態であっても受理される。
用途はシステムの正常動作を脅かす緊急事態への対処が中心である。メモリのパリティエラーやECCエラー、電源電圧の異常低下、バスエラーなど、放置すればデータ破損やシステム停止に直結する障害の検出時に、即座に対応処理を起動するために使われる。組み込みシステムやサーバでは、システムのフリーズを監視するウォッチドッグタイマのタイムアウト通知にも用いられる。具体的な用途や割り込み要因の割り当てはCPUのアーキテクチャや機種によって異なる。
割り込みの優先度は最上位に位置づけられ、処理の実行中は他のすべての割り込み要求を受け付けない構成が一般的である。x86系プロセッサではノンマスカブル割り込み専用のピンへの信号入力によって発生し、対応する割り込みハンドラが呼び出される。現代のマルチコアプロセッサやサーバ向けアーキテクチャでは、特定のコアがハングアップした際の診断データ収集や、プロセッサ間の緊急同期にも活用されている。