読み方:めいれいキャッシュ
命令キャッシュ 【instruction cache】 インストラクションキャッシュ
CPUは高速にアクセスできるキャッシュメモリに使用頻度の高いデータを蓄積しておくことで低速なメインメモリへのアクセスを極力減らすよう設計されている。このうち、プログラム(プロセッサへの命令群)を保存しておくために用意されているものを命令キャッシュという。
プログラムが処理するデータを保存しておくデータキャッシュと異なり、原則としてメインメモリからは読み込みのみが行われる。処理によって記録内容が更新されてメインメモリへそれを反映させるといった動作(メモリへの書き出し)が必要ないため、構造を単純化することができる。
命令キャッシュは命令とデータを分けて保存するハーバードアーキテクチャで用いられる。命令とデータと区別せず同じメモリ装置にまとめて保存するノイマン型アーキテクチャでは、キャッシュメモリも命令用とデータ用の区別がない統合型キャッシュを用いる。
(2025.8.2更新)