メモリデータレジスタ 【MDR】 Memory Data Register
概要
メモリデータレジスタ(MDR)とは、CPU(MPU/マイクロプロセッサ)内部でデータを保持するレジスタの一種で、メインメモリ(主記憶装置/RAM)との間でデータの取り出しや書き込みを行うために用いるもの。CPU内部には制御回路や演算回路から直にデータの読み書きができる高速な記憶回路であるレジスタが数個から数十個用意されており、機能や用途が分かれている。メモリデータレジスタはこのうちメモリ上の特定の位置に書き込むデータや、読み込んだデータを入れておくためのものである。
メモリデータレジスタは、メモリ上の位置を指し示す「メモリアドレスレジスタ」(MAR:Memory Address Register)とセットで用いる。メモリからデータを読み出すときは、MARに読み出したいメモリの番地をセットして読み出し信号を送ると、MDRにその番地のデータが送られてくる。書き込み時は、MARに書き込みたい位置の番地を、MDRに書き込みたい内容をセットして書き込み信号を送ると、メモリにデータが送られる。
(2023.1.17更新)