ユーザーモード【user mode】非特権モード/unprivileged mode
ユーザーモードとは?
CPUの実行モードの一つで、利用できる命令やアクセスできるメモリ領域が制限されたモード。アプリケーションソフトなど利用者が直接操作するソフトウェアを実行するために用いられる。

現代のCPUは複数の動作モードを備えており、大きく「カーネルモード」(特権モード/スーパーバイザモード)と「WORD」に分かれる。カーネルモードはすべての機能と命令を制限なく使用できるモードで、オペレーティングシステム(OS)の中核部(カーネル)などシステム全体を管理するソフトウェアがこのモードで動作する。
対してユーザーモードでは、物理メモリへの直接アクセスや入出力装置の制御、割り込み設定の変更といった特権命令が制限されている。実行中のプログラムに問題が生じたり攻撃者に乗っ取られたりしても、その影響がシステム全体へ波及しないよう設計されている。
ユーザーモードで動作するアプリケーションがハードウェアの機能を必要とする場合は、「システムコール」(system call)という仕組みによってOSカーネルに処理を依頼する形を取る。要求を受けたCPUは一時的にカーネルモードへ切り替わり、必要な処理を実行した後にユーザーモードへ戻る。ファイルの読み書き、ネットワーク通信、画面への描画といった操作は、すべてこの手順を経て実現される。
ユーザーモードの制限は、OSの安定性とセキュリティを確保するための基本的な機構である。あるアプリケーションが異常終了しても影響は当該プロセスに限定され、システム全体の停止や他のプロセスの破壊を防ぐことができる。また、悪意あるプログラムがコンピュータ全体の制御を奪ったり、他のプログラムのメモリ領域を改ざんしたりする行為を抑止する手段としても機能している。
(2026.6.30更新)
関連用語
他の辞典等による「ユーザーモード」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「ユーザーモード」の出題履歴
▼ 基本情報技術者試験
【令1修6 問11】 ユーザモードにおいて,プログラムの実行中に割込みが発生した時の①~④に示すプロセッサの処理の順序として,適切なものはどれか。