エラッタ 【errata】 エラータ
概要
エラッタ(errata)とは、誤字、誤植、誤写などの意味を持つ英単語。また、転じて、印刷物の誤字などの訂正表、正誤表という意味もある。“errata” は複数形(「正誤表」の意味では単数形)で、単数形は “erratum”。半導体の分野では、ICチップの論理回路などに存在する構造上の欠陥や設計ミスなどのことをエラッタということがある。出荷後の製品に存在するそうした欠陥や本来の仕様との相違などをまとめた文書のことをエラッタという場合もある。
ソフトウェアの誤りとは異なりハードウェアの誤りは出荷後に訂正・修正することができないため、ソフトウェア開発者はCPUなどのエラッタ情報を参照して欠陥の存在を前提に問題を迂回するコードを記述する必要がある。
IT以外の分野では、印刷物の正誤表や、(誤りの訂正ではなく)既存の内容を新しい内容に改訂・更新するための読み替え表や新旧対照表などのことをエラッタと呼ぶことが多い。
(2020.5.11更新)