12コアCPU 【12-core CPU】 ドデカコアCPU / dodeca-core CPU
プロセッサコアはコンピュータプログラムを解釈して制御や演算を行うひとまとまりの独立した回路群で、12コアCPUはこれを12個内蔵する。あたかも12個のCPUが内蔵されているかのように振る舞い、多くのプログラムを並列に実行できる。
キャッシュメモリや外部インターフェースなど、コア以外の回路群はチップ全体あるいはいくつかのコアごとに共有されるため、単純にシングルコアCPUが12個あるのと同じ働きをするわけではない。また、並列化できないプログラムはコアの数が多くても高速にはならない。
空いている回路をやりくりして同時に2つの命令の流れ(スレッド)を実行状態に置く「同時マルチスレッディング」(Intel社のハイパースレッディングなど)に対応している製品は、一つのコアが2つのスレッドを並行して処理することができる。すべてのコアがこれに対応している場合、コア数は12、スレッド数は24となる。
一般向けのCPU製品では、米インテル(Intel)社の第6世代Intel Coreプロセッサ(Skylakeマイクロアーキテクチャ)の2017年発売の製品から提供されるようになった。ライバルの米AMD社は2019年の第3世代Ryzenプロセッサ(Zen2アーキテクチャ)から12コア製品を提供している。
(2023.7.18更新)