CMOS 【Complementary Metal Oxide Semiconductor】 相補型金属酸化膜半導体
概要
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)とは、半導体素子の構造の一つで、金属酸化物でできた一対のP型トランジスタとN型トランジスタを組み合わせたもの。消費電力が少なく高速に動作するため、半導体製品の多くに採用されている。また、そのような素子を組み合わせて製造された半導体チップや半導体応用製品のいくつかをCMOSと略称することがある。有名な例ではCMOSイメージセンサーや、コンピュータの設定などを記憶する不揮発メモリのことをCMOSと略すことがある。
BiCMOS (Bipolar CMOS/バイポーラCMOS)
半導体集積回路(IC/LSI)の構造の一つで、バイポーラトランジスタとCMOSトランジスタを組み合わせて論理回路を形成したもの。
高速に動作し負荷に強いバイポーラと、消費電力が少なく集積度を高めやすいCMOSの両方の特徴を備えた優れた特性の素子を形成することができるが、製造工程が複雑で単一のプロセスで製造するより高コストとなる。アナログデジタル混載IC(ミックストシグナルIC)などに利用され、かつてはSRAMや一部のマイクロプロセッサなどにも採用例があった。
(2018.1.16更新)