命令レジスタ 【instruction register】 インストラクションレジスタ

概要

命令レジスタ(instruction register)とは、CPU(マイクロプロセッサ)内部の高速な記憶装置であるレジスタの一種で、実行する命令の内容を格納するもの。

プロセッサが命令を実行する際、プログラムカウンタPCProgram Counter)と呼ばれるレジスタの内容を参照し、メインメモリ上の現在の実行位置から命令を読み出し、命令レジスタに格納する。この段階を「フェッチ」(fetch)という。

読み出された命令は、操作の種類を表す「オペコード」(opcode)や操作対象を指示する「オペランド」(operand)などが含まれており、命令デコーダという回路によりその内容が解析される。この段階を「デコード」(decode)という。

最後に、解析された命令の内容に応じて必要なデータなどをレジスタメインメモリから取り出し、処理を実行する。スーパースカラ命令パイプラインなどで複数の命令を並列に処理するプロセッサの場合は、同時に実行状態に置かれる命令の数だけ命令レジスタが用意されている。

(2024.1.24更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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