2次キャッシュ 【second level cache】 L2キャッシュ / level 2 cache / セカンダリキャッシュ / secondary cache / 二次キャッシュ

概要

2次キャッシュ(second level cache)とは、CPUなどのICチップ内部に設けられたキャッシュメモリのうち、1次キャッシュに収まりきらないデータを格納するために設けられているもの。1次キャッシュより低速だが容量は大きい。

キャッシュメモリプロセッサ内部に設けられた少容量の半導体メモリ回路で、メインメモリよりも高速に読み書きが可能となっている。メインメモリから読み込んだ命令やデータを保管しておき、次に必要になったとき高速に読み出すことができるようにする。

プロセッサの中には容量や実装方式の異なる複数段階の2次キャッシュを搭載しているものがある。このうち、実行回路が最も優先的に読み書きを行うものを「1次キャッシュ」(L1キャッシュ)と呼び、これに収まりきらないデータを格納するものを2次キャッシュという。1次キャッシュより読み書きは低速だが容量が大きい。

2次キャッシュに収まらないデータは3次キャッシュ(L3キャッシュ)がある場合は3次キャッシュへ、ない場合はメインメモリへ格納される。パソコン向けのCPU製品の場合、1次キャッシュが数KB(キロバイト)から数十KBなのに対し、2次キャッシュは数百KBから数MB(メガバイト)用意されることが多い。

(2024.7.6更新)

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試験出題履歴

ITパスポート試験 : 平31春 問97 平30秋 問65 平26春 問65
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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