ワイヤードロジック 【wired logic】 結線論理 / ハードワイヤード / hard wired

概要

ワイヤードロジック(wired logic)とは、マイクロプロセッサ(CPU/MPU)などの内部で命令を実行する際、演算や処理を物理的な素子や配線を組み合わせた論理回路によって直にうこと。

チップ内に各命令に対応する回路群を組み込み、これを用いて処理をう。高速に実行できるが命令ごとに物理的な回路を用意しなければならないため、命令セットが大きいと比例して回路が大規模化してしまう。単純な命令に絞り込んだRISCReduced Instruction Set Computer)方式のプロセッサの実行部などで用いられる。

一方、CISCComplex Instruction Set Computer)型マイクロプロセッサなど、機能が豊富で複雑なプロセッサの場合には、命令をマイクロコードと呼ばれる単純な命令の組み合わせに分解し、マイクロコードを処理するための回路の組み合わせにより実行するマイクロプログラム制御方式が用いられることが多い。複雑なプロセッサでも一部の処理を高速化するため部分的にワイヤードロジックによる処理をう場合がある。

(2018.8.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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