データバス 【data bus】
概要
データバス(data bus)とは、コンピュータ内部で装置間を結ぶ共用のデータ伝送路(バス)の一部で、データ本体の伝送を行うためのもの。一度の伝送で何ビットを運べるかをバス幅と呼び、大きいほど高速にデータを伝送できる。バスはコンピュータを構成するCPU(マイクロプロセッサ/MPU)やメインメモリ(RAM)など複数の装置を互いに結び、相互にデータを送受信することができる主要なデータの伝送路である。
一つのバスは複数の信号線で構成されるが、このうち、装置間でやり取りされるデータ自体を運ぶ信号を流すものをデータバスと呼ぶ。通常は複数の信号線で構成され、一度の伝送動作で複数ビットを送受信することができる。
データバスが一度に運べるビット数のことをバス幅と呼び、例えば32ビットバスはクロック周波数など他の仕様が同じであれば16ビットバスの2倍、8ビットバスの4倍のデータを一度に伝送できる。
一方、データの所在を示すアドレス信号を伝送するためのものは「アドレスバス」(address bus)、タイミングなどの制御信号を伝送するためのものは「制御バス」「コントロールバス」(control bus)と呼ばれ、これらの組み合わせによってバスが構成される。
(2020.3.11更新)