分岐命令 【branch instruction】 条件分岐命令 / conditional branch instruction / 無条件分岐命令 / unconditional branch instruction

概要

分岐命令(branch instruction)とは、コンピュータCPU(MPU/マイクロプロセッサ)が直に解釈・実行できる機械語(マシン語)の命令のうち、次に実行する命令の位置を指定するための命令を分岐命令という。

「条件分岐命令」(conditional branch instruction)は条件に従って分岐するか否かを決める命令で、条件と飛び先のメモリアドレスなどを記述する。直前の命令の実行結果などが条件を満たすか否かにより、次の命令の実行位置を飛び先アドレスへジャンプさせるか、次の命令にそのまま進む(分岐しない)か決定する。

プロセッサ命令セットによって用意されている命令は異なり、利用できる条件や分岐の仕方(「が0ならジャンプする命令」と「0以外ならジャンプする命令」など)によって何種類かの条件分岐命令が用意されていることが多い。

また、条件を指定せず、必ず指定されたアドレスへ次の実行位置を移動させる命令もあり、「ジャンプ命令」(jump instruction)あるいは「無条件分岐命令」(unconditional branch instruction)という。分岐しないのに無条件分岐という名称は奇妙だが、「次の実行位置を指定する」という点が条件分岐命令群と同じであるためこのように呼ばれる。

(2022.5.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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