メインメモリ 【main memory】 主記憶装置 / 一次記憶装置

概要

メインメモリ(main memory)とは、コンピュータ内部でデータやプログラムを記憶する記憶装置のうち、中央処理装置(CPU)と基板上の電気配線などを通じて直に接続されたもの。現代では装置としてRAMを用いるのが一般的であるため、メインメモリを指してRAMと呼ぶことがある。
メインメモリのイメージ画像

解説 CPUの命令によって直に読み書きが可能な記憶装置で、実行中のプログラムコードや当座の処理に必要なデータなどが保存される。外部記憶装置(ストレージ)に比べ読み書き動作は桁違いに高速だが、単価が高いため機器に搭載できる容量は何桁か少ないのが一般的である。

現代のコンピュータでメインメモリとして用いられるのは半導体記憶装置(半導体メモリ)のRAMRandom Access Memory)の一種であるDRAMDynamic RAM)がほとんどで、機器の電源を切るなどして装置への通電を止めると記憶内容が失われるという特性がある。

このため、データやプログラムの永続的な保管にはストレージを用い、コンピュータの起動時にメインメモリに必要なプログラムなどを読み込んで実行するという動作が基本となっている。

また、現代のCPU製品の多くは内部にDRAMよりも高速な「キャッシュメモリ」と呼ばれる記憶回路を内蔵しているが、これはDRAMとのやり取りを高速化する一時的な保管場所としてのみ用いられ、プログラムから明示的に動作を制御することはできないようになっている。

(2019.12.6更新)

他の用語辞典による「メインメモリ」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「メインメモリ」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
令1秋 問60】 コンピュータの記憶階層におけるキャッシュメモリ、主記憶及び補助記憶と、それぞれに用いられる記憶装置の組合せとして、適切なものはどれか。
平30春 問76】 メモリに関する説明のうち、適切なものはどれか。
平23秋 問79】 データの読み書きが高速な順に左側から並べたものはどれか。
平21秋 問83】 PCに利用されるDRAMの特徴に関する記述として、適切なものはどれか。