演算装置 【ALU】 Arithmetic and Logic Unit / 算術論理演算装置

概要

演算装置(ALU)とは、コンピュータを構成する基本的な装置の一つで、算術演算(四則演算)や論理演算などの計算を行う装置。現代のコンピュータでは制御装置とともにCPUに内蔵されるのが一般的だが、性能増強のためにGPUなどの形で外部に追加する場合もある。

加算器や論理演算器などの演算回路を持ち、整数の加減算、論理否定NOT)、論理和OR)、論理積AND)、排他的論理和XOR)、ビットシフトなどの基本的な演算を行うことができる。これらの回路を組み合わせて、乗算や除算、余剰、実数演算(浮動小数点数演算)、否定論理和NOR)、否定論理積NAND)などの演算ができるようになっているものもある。

初期のコンピュータでは演算装置は制御装置と別に用意されていたが、ICチップマイクロプロセッサが一般的になると制御装置と演算装置はCPUの機能として一体的に実装されるようになった。以降も性能強化のためにFPUGPUなど演算機能のみを行うチップが用意されることがあり、その中にも演算装置が実装されている。

(2018.11.7更新)

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試験出題履歴

ITパスポート試験 : 平21秋 問72
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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