命令デコーダ 【instruction decoder】 命令解読器
概要
命令デコーダ(instruction decoder)とは、CPU(マイクロプロセッサ/MPU)内部の制御回路の一つで、メモリから読み込んだ命令を解釈し、その内容に従って他の回路に必要な信号を送るもの。現代のコンピュータではプログラム(命令列)は2進数で表現されたデータとしてメインメモリ(主記憶装置/RAM)に記録されている。CPUはまず現在の実行位置として指し示されているメモリ上の番地(アドレス)から、次に実行する命令コードをCPU内部の高速な記憶装置であるレジスタに読み出す(フェッチ動作)。
命令デコーダは命令レジスタにある命令を解読し、その内容を実行するにはどの回路にどのような動作をさせれば良いかを決定する(デコード)。これに基づいてデコーダは様々な回路に制御信号を発し、メモリから必要なデータを取り寄せたり、レジスタや演算器(ALU)などに必要な操作を指示する。最後に処理結果をメモリに格納して一回の命令実行サイクルは終了となり、次の命令の実行に取り掛かる。
(2022.3.12更新)