クロック数 【number of clock】
コンピュータ内部では、基板上のCPUなどのICチップや信号の伝送路、チップ内の半導体素子などの間で信号の送受信や処理のタイミングを合わせるため、「クロック信号」(clock signal)という一定の周期の信号に合わせて一斉に動作するようにできている。
この信号が毎秒何回のペースで発振するかを「クロック周波数」(clock frequency)と呼び、これを指してクロック数と呼ぶことが多い。例えば、周波数が1GHz(ギガヘルツ:10億ヘルツ)であれば、1秒あたり10億回のクロック信号が発振されている。
一方、CPU内部の動作などを考える場合には、処理がクロック周期何回分で行われるかを指してクロック数と呼ぶことがある。例えば、1GHz動作のCPUは1回のクロック周期が1ナノ秒(10億分の1秒)であり、「この処理には4クロックかかる」という場合は4ナノ秒で処理できるという意味になる。同じ4クロックでも、500MHz動作なら所要時間は8ナノ秒、2GHz動作なら2ナノ秒となる。
(2022.6.1更新)