マスカブル割り込み 【maskable interrupt】

概要

マスカブル割り込み(maskable interrupt)とは、CPUに対するハードウェア割り込みのうち、一時的に抑止できるもの。通常時の機器の制御などに用いられる。

コンピュータCPUマイクロプロセッサ/MPU)に現在実行中の処理を一時中断させ、強制的に指定された処理を実行させる「割り込み」(interrupt)処理の種類の一つで、CPUに対して専用の制御命令を発することで、割り込みの許可(enable)と禁止(disable)を切り替えることができる。

途中で割り込みが起こると不都合な処理をう際にCPUに割り込みの禁止を指示し、そのような処理が終わったら再び割り込みを許可するという使い方ができる。割り込み禁止中に生じた割り込み要求は待機状態に置かれ、再び許可されると割り込み処理が発生する。

一方、割り込みの発生を抑止できず、常に強制的に割り込みがわれるようなハードウェア割り込みもあり、「ノンマスカブル割り込み」(NMINon-Maskable Interrupt)と呼ばれる。障害発生時など緊急に対応する必要がある場合などに用いられる。

(2021.10.27更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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