タイマ割り込み 【timer interrupt】
概要
タイマ割り込み(timer interrupt)とは、CPU(マイクロプロセッサ)やマイコンに強制的に指定された処理を実行させる割り込み処理のうち、専用の回路と連動して一定の時間間隔(周期)で発生するもの。CPUやマイコンには、周辺機器などから処理要求を受信したり、実行中のプログラムで急を要する処理を行う必要が生じると、現在実行している処理を一時中断し、用意されたプログラムを実行する「割り込み」(interrupt)という仕組みがある。
割り込みには発生源や強制性の有無などにより様々な種類がある。タイマ割り込みはクロック信号を用いて正確に時間を計測することができるタイマ回路と連動して発生するハードウェア割り込みで、あらかじめ指定した周期に従って定期的に同じ割り込み処理を発生させることができる。
時計や時間に関する処理、映像や音響の制御、機械制御に用いるパルス信号の生成など、実時間で正確なタイミングに処理を実行する必要がある場合に用いられる。実世界に働きかけ、あるいは影響を受ける機械の制御で特に重要で、マイコンでは最も基本的な機能の一つとされる。
周期は時間そのものを指定するのではなく、クロック周期ごとに数え上げ(カウント)を行うタイマカウンタの値で指定する。例えば、1MHzのカウンタは100万分の1秒ごとにカウントするため、割り込み周期にカウンタ値「10万」を指定すると、0.1秒ごとにタイマ割り込みが発生する。
(2024.7.23更新)