基本情報技術者(科目A)過去問集 - 平成27年1月修了試験
問1
16ビットの2進数nを16進数の各桁に分けて,下位の桁から順にスタックに格納するために,次の手順を4回繰り返す。a,bに入る適切な語句の組合せはどれか。ここで,XXXX16 は16進数XXXXを表す。
〔手順〕
(1)[ a ] をxに代入する。
(2)xをスタックにプッシュする。
(3)nを [ b ] 論理シフトする。
〔手順〕
(1)[ a ] をxに代入する。
(2)xをスタックにプッシュする。
(3)nを [ b ] 論理シフトする。
a | b | |
ア | n AND 000F16 | 左に4ビット |
イ | n AND 000F16 | 右に4ビット |
ウ | n AND FFF016 | 左に4ビット |
エ | n AND FFF016 | 右に4ビット |
問2
ア | A∧B |
---|---|
イ | A∧B |
ウ | A∨B |
エ | A∨B |
問3
ア | 0~255 |
---|---|
イ | -127~127 |
ウ | -127~128 |
エ | -128~127 |
問4
ア | ((A+B)+(C-D))÷G-(E÷F) |
---|---|
イ | ((A+B)÷(C-D))+G÷(E-F) |
ウ | ((E-F)÷G)+((C-D)÷(A+B)) |
エ | ((E-F)÷G)÷((C-D)+(A+B)) |
問5
双方向のポインタをもつリスト構造のデータを表に示す。この表において新たな社員Gを社員Aと社員Kの間に追加する。追加後の表のポインタ a~f の中で追加前と比べて値が変わるポインタだけを全て列記したものはどれか。
表
追加後の表
表
アドレス | 社員名 | 次ポインタ | 前ポインタ |
100 | 社員A | 300 | 0 |
200 | 社員T | 0 | 300 |
300 | 社員K | 200 | 100 |
追加後の表
アドレス | 社員名 | 次ポインタ | 前ポインタ |
100 | 社員A | a | b |
200 | 社員T | c | d |
300 | 社員K | e | f |
400 | 社員G | x | y |
ア | a,b,e,f |
---|---|
イ | a,e,f |
ウ | a,f |
エ | b,e |
問6
ア | n<M |
---|---|
イ | n>M-1 |
ウ | n>M |
エ | n>M+1 |
問7
ア | JavaScript |
---|---|
イ | Javaアプレット |
ウ | Javaサーブレット |
エ | VBScript |
問8
XMLに関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア | C++を基本としたオブジェクト指向言語である。 |
---|---|
イ | テキスト処理用のインタプリタ言語であり,Webサーバ上で動くCGI(Common Gateway Interface)プログラムの標準言語である。 |
ウ | デスクトップパブリッシングの標準的なページ記述言語である。 |
エ | データの構造や意味をタグを用いて表現する言語である。 |
問9
プロセッサにおけるパイプライン処理方式を説明したものはどれか。
ア | 単一の命令を基に,複数のデータに対して複数のプロセッサが同期をとりながら並列にそれぞれのデータを処理する方式 |
---|---|
イ | 一つのプロセッサにおいて,単一の命令に対する実行時間をできるだけ短くする方式 |
ウ | 一つのプロセッサにおいて,複数の命令を少しずつ段階をずらしながら同時実行する方式 |
エ | 複数のプロセッサが,それぞれ独自の命令を基に複数のデータを処理する方式 |
問10
“LOAD GR,B,AD” は,ADが示すアドレスにベースレジスタBの内容を加えた値を有効アドレスとして,その有効アドレスが示す主記憶に格納されているデータを汎用レジスタGRにロードする命令である。
図の状態で,次の命令を実行したとき,汎用レジスタGRにロードされるデータはどれか。
LOAD GR,1,200
図の状態で,次の命令を実行したとき,汎用レジスタGRにロードされるデータはどれか。
LOAD GR,1,200

ア | 1201 |
---|---|
イ | 1300 |
ウ | 2200 |
エ | 2300 |
問13
フォールトトレラントシステムの実現方法に関する記述のうち,最も適切なものはどれか。
ア | システムを1台のコンピュータではなく,複数台のコンピュータで多重化する。 |
---|---|
イ | システムをフェールソフト構造ではなく,フェールセーフ構造にする。 |
ウ | 装置や機器を多重化するのではなく,重要な処理を稼働率が高い装置で処理する。 |
エ | ハードウェアではなく,ソフトウェアによってフォールトトレラントを実現する。 |
問14
ア | コンピュータシステムにおける問題の判別,診断,修理などを効果的に行う。 |
---|---|
イ | コンピュータシステムの修理時間の平均を求める。 |
ウ | コンピュータシステムを必要に応じていつでも使用できる状態に維持する。 |
エ | 不正なアクセスによって,コンピュータシステムが破壊されたり,データを盗まれたりしないように,防止策を考える。 |
問15
図のように,1台のサーバ,3台のクライアント及び2台のプリンタがLANで接続されている。このシステムはクライアントからの指示に基づいて,サーバにあるデータをプリンタに出力する。各装置の稼働率が表のとおりであるとき,このシステムの稼働率を表す計算式はどれか。ここで,クライアントは3台のうち1台でも稼働していればよく,プリンタは2台のうちどちらかが稼働していればよい。

ア | ab3c2 |
---|---|
イ | a(1-b3)(1-c2) |
ウ | a(1-b)3(1-c)2 |
エ | a(1-(1-b)3)(1-(1-c)2) |
問16
スプーリングの機能はどれか。
ア | コンピュータシステムの運転経過の情報を記録する。 |
---|---|
イ | 低速の装置への入出力に補助記憶装置を介在させることで,システムの処理能力を高める。 |
ウ | 物理レコードを意識することなく,論理レコード単位での処理を可能にする。 |
エ | 補助記憶装置を用いて,実記憶よりも大きな仮想記憶を提供する。 |
問17
タスク管理の役割として,適切なものはどれか。
ア | 各種の補助記憶装置へのアクセス手段を,装置に依存しない形態で提供し,応用プログラム作成の負担を軽減する。 |
---|---|
イ | 仮想記憶空間を提供し,実記憶を有効に利用する。 |
ウ | 入出力装置の制御を行い,正確かつ効率よく入出力装置を動作させる。 |
エ | マルチプログラミングの制御を行い,CPUを有効に利用する。 |
問18
メモリリークの説明として,適切なものはどれか。
ア | OSやアプリケーションのバグなどが原因で,動作中に確保した主記憶が解放されないことであり,これが発生すると主記憶中の利用可能な部分が減少する。 |
---|---|
イ | アプリケーションの同時実行数を増やした場合に,主記憶容量が不足し,処理時間のほとんどがページングに費やされ,スループットの極端な低下を招くことである。 |
ウ | 実行時のプログラム領域の大きさに制限があるときに,必要になったモジュールを主記憶に取り込む手法である。 |
エ | 主記憶で利用可能な空き領域の総量は足りているのに,主記憶中に不連続で散在しているので,大きなプログラムをロードする領域が確保できないことである。 |
問19
プログラムのモジュール単位に主記憶を割り当てる可変区画方式のコンピュータにおいて,五つのモジュール A~E を次の順序でロードしたり解放したりする。最後のモジュールEをロードした時点で,主記憶の空き領域は何か所存在するか。ここで,主記憶は500kバイトで初期状態では何もロードされていない。また,モジュールは空き領域の先頭からロードするものとし,その他の条件は考慮しない。
〔ロードと解放の順序〕
Aのロード → Bのロード → Cのロード → Bの解放 → Dのロード → Aの解放 → Eのロード
〔モジュールの大きさ〕
〔ロードと解放の順序〕
Aのロード → Bのロード → Cのロード → Bの解放 → Dのロード → Aの解放 → Eのロード
〔モジュールの大きさ〕
モジュール | 大きさ(kバイト) |
A | 200 |
B | 100 |
C | 150 |
D | 80 |
E | 90 |
ア | 3 |
---|---|
イ | 4 |
ウ | 5 |
エ | 6 |
問20
優先度に基づくプリエンプティブなスケジューリングを行うリアルタイムOSで,二つのタスクA,Bをスケジューリングする。Aの方がBよりも優先度が高い場合にリアルタイムOSが行う動作のうち,適切なものはどれか。
ア | Aの実行中にBに起動がかかると,Aを実行可能状態にしてBを実行する。 |
---|---|
イ | Aの実行中にBに起動がかかると,Aを待ち状態にしてBを実行する。 |
ウ | Bの実行中にAに起動がかかると,Bを実行可能状態にしてAを実行する。 |
エ | Bの実行中にAに起動がかかると,Bを待ち状態にしてAを実行する。 |
問22
SoC(System on a Chip)の説明として,適切なものはどれか。
ア | CPU,チップセット,ビデオチップ,メモリなどコンピュータを構成するための電子回路基板 |
---|---|
イ | CPU,メモリ,周辺装置などの間で発生するデータの受渡しを管理する一連の回路群を搭載した半導体チップ |
ウ | 必要とされる全ての機能(システム)を同一プロセスで集積した半導体チップ |
エ | プロセスが異なる機能は,個別に最適化されたプロセスで製造し,パッケージ上でそれぞれのチップを適切に配線した半導体チップ |
問23
RFIDの活用事例として,適切なものはどれか。
ア | 紙に印刷されたデジタルコードをリーダで読み取ることによる情報の入力 |
---|---|
イ | 携帯電話とヘッドフォンとの間の音声データ通信 |
ウ | 赤外線を利用した近距離データ通信 |
エ | 微小な無線チップによる人又は物の識別及び管理 |
問24
ヒューマンインタフェース設計において,操作の一貫性向上を目的とするものはどれか。
ア | Undo(元に戻す)機能によって,一つ前の操作状態に戻せるようにする。 |
---|---|
イ | ショートカットキーによって操作できるようにする。 |
ウ | どの画面においても操作ボタンの表示位置や形を同じにする。 |
エ | 利用者の操作に対応した処理の進行状況を表示する。 |
問25
3次元グラフィックス処理におけるクリッピングの説明はどれか。
ア | CG映像作成における最終段階として,物体のデータをディスプレイに描画できるように映像化する処理である。 |
---|---|
イ | 画像表示領域にウィンドウを定義し,ウィンドウの外側を除去し,内側の見える部分だけを取り出す処理である。 |
ウ | スクリーンの画素数が有限であるために図形の境界近くに生じる,階段状のギザギザを目立たなくする処理である。 |
エ | 立体感を生じさせるために,物体の表面に陰影を付ける処理である。 |
問27
関係データベースの表の列に利用者がインデックスを設定する目的はどれか。
ア | 外部キーの列の値を別の表の主キーの値に一致させる。 |
---|---|
イ | データの格納位置への効率的なアクセスが可能となり,検索速度の向上が期待できる。 |
ウ | 一つの大きなテーブルを複数のディスクに分散格納する場合,ディスク容量が節約できる。 |
エ | 列内に重複する値がないようにする。 |
問28
ア |
| ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
イ |
| ||||||||||||
ウ |
| ||||||||||||
エ |
|
問29
“中間テスト” 表からクラスごと,教科ごとの平均点を求め,クラス名,教科名の昇順に表示するSQL文中の [ a ] に入れる字句はどれか。
中間テスト(クラス名,教科名,学生番号,名前,点数)
〔SQL文〕
SELECT クラス名,教科名,AVG(点数) AS 平均点
FROM 中間テスト [ a ]
中間テスト(クラス名,教科名,学生番号,名前,点数)
〔SQL文〕
SELECT クラス名,教科名,AVG(点数) AS 平均点
FROM 中間テスト [ a ]
ア | GROUP BY クラス名,教科名 ORDER BY クラス名,AVG(点数) |
---|---|
イ | GROUP BY クラス名,教科名 ORDER BY クラス名,教科名 |
ウ | GROUP BY クラス名,教科名,学生番号 ORDER BY クラス名,教科名,平均点 |
エ | GROUP BY クラス名,平均点 ORDER BY クラス名,教科名 |
問31
ア | 19.6 |
---|---|
イ | 100 |
ウ | 125 |
エ | 156 |
問32
ルータの機能に関する記述として,適切なものはどれか。
ア | LAN同士やLANとWANを接続して,ネットワーク層での中継処理を行う。 |
---|---|
イ | データ伝送媒体上の信号を物理層で増幅して中継する。 |
ウ | データリンク層でネットワーク同士を接続する。 |
エ | 二つ以上のLANを接続し,LAN上のMACアドレスを参照して,その参照結果を基にデータフレームを他のセグメントに流すかどうかの判断を行う。 |
問33
ア | 1 |
---|---|
イ | 2 |
ウ | 3 |
エ | 4 |
問38
ア | 重要な基本方針を定めた機密文書であり,社内の関係者以外の目に触れないようにする。 |
---|---|
イ | 情報セキュリティの基本方針を述べたものであり,ビジネス環境や技術が変化しても変更してはならない。 |
ウ | 情報セキュリティのための経営陣の方向性及び支持を規定する。 |
エ | 特定のシステムについてリスク分析を行い,そのセキュリティ対策とシステム運用の詳細を記述する。 |
答え : ウ
分野 : テクノロジ系 › 技術要素 › セキュリティ › 情報セキュリティ管理
分野 : テクノロジ系 › 技術要素 › セキュリティ › 情報セキュリティ管理
問39
ア | 損失の発生率を低下させること |
---|---|
イ | 保険への加入などで,他者との間でリスクを分散すること |
ウ | リスクの原因を除去すること |
エ | リスクを扱いやすい単位に分解するか集約すること |
問41
ア | あらかじめ検査対象に付加された,ウイルスに感染していないことを保証する情報と,検査対象から算出した情報とを比較する。 |
---|---|
イ | 検査対象と安全な場所に保管してあるその原本とを比較する。 |
ウ | 検査対象のハッシュ値と既知のウイルスファイルのハッシュ値とを比較する。 |
エ | 検査対象をメモリ上の仮想環境下で実行して,その挙動を監視する。 |
問42
ア | PCにおけるウイルスの定期的な手動検査では,ウイルス対策ソフトの定義ファイルを最新化した日時以降に作成したファイルだけを対象にしてスキャンする。 |
---|---|
イ | ウイルスがPCの脆弱性を突いて感染しないように,OS及びアプリケーションの修正パッチを適切に適用する。 |
ウ | 電子メールに添付されたウイルスに感染しないように,使用しないTCPポート宛ての通信を禁止する。 |
エ | ワームが侵入しないように,クライアントPCに動的グローバルIPアドレスを付与する。 |
問43
ア | 回線の一部にひそかにアクセスして他人のパスワードやIDを盗み出してデータを盗用する方法である。 |
---|---|
イ | ネットワークを介して送受信されているデータを不正に傍受する方法である。 |
ウ | 不正行為が表面化しない程度に,多数の資産から少しずつ詐取する方法である。 |
エ | プログラム実行後のコンピュータの内部又は周囲に残っている情報をひそかに探索して,必要情報を入手する方法である。 |
問44
ディジタルフォレンジックスでハッシュ値を利用する目的として,適切なものはどれか。
ア | 一方向性関数によってパスワードを変換して保存する。 |
---|---|
イ | 改変された証拠を復元する。 |
ウ | 証拠と原本との同一性を証明する。 |
エ | パスワードの盗聴の有無を検証する。 |
問45
図のように,クライアント上のアプリケーションがデータベース接続プログラム経由でサーバ上のデータベースのデータにアクセスする。データベース接続プログラム間で送受信されるデータが,通信経路上で盗聴されることに対する対策はどれか。

ア | クライアント側及びサーバ側にあるデータベース接続プログラム間の通信を暗号化する。 |
---|---|
イ | サーバ側のデータベース接続プログラムにアクセスできるクライアントのIPアドレスを必要なものだけに制限する。 |
ウ | サーバ側のデータベース接続プログラムを起動・停止するときに必要なパスワードを設定する。 |
エ | データベース接続プログラムが通信に使用するポート番号をデータベース管理システムによって提供される初期値から変更する。 |
問46
ア | ![]() |
---|---|
イ | ![]() |
ウ | ![]() |
エ | ![]() |
問47
設計するときに,状態遷移図を用いることが最も適切なシステムはどれか。
ア | 月末及び決算時の棚卸資産を集計処理する在庫棚卸システム |
---|---|
イ | システム資源の日次の稼働状況を,レポートとして出力するシステム資源稼働状況報告システム |
ウ | 水道の検針データを入力として, 料金を計算する水道料金計算システム |
エ | 設置したセンサの情報から,温室内の環境を最適に保つ温室制御システム |
問48
ア | トップダウンテスト |
---|---|
イ | ブラックボックステスト |
ウ | ボトムアップテスト |
エ | ホワイトボックステスト |
問50
ソフトウェア開発において,構成管理に起因しない問題はどれか。
ア | 開発者が定められた改版手続に従わずにプログラムを修正したので,今まで正しく動作していたプログラムが,不正な動作をするようになった。 |
---|---|
イ | システムテストにおいて,単体テストレベルのバグが多発して,開発が予定どおりに進捗しない。 |
ウ | 仕様書,設計書及びプログラムの版数が対応付けられていないので,プログラム修正時にソースプログラムを解析しないと,修正すべきプログラムが特定できない。 |
エ | 一つのプログラムから多数の派生プログラムが作られているが,派生元のプログラムの修正が全ての派生プログラムに反映されない。 |
問51
ソフトウェア開発においてWBS(Work Breakdown Structure)を使用する目的として,適切なものはどれか。
ア | 開発の所要日数と費用がトレードオフの関係にある場合に,総費用の最適化を図る。 |
---|---|
イ | 作業の順序関係を明確にして,重点管理すべきクリティカルパスを把握する。 |
ウ | 作業の日程を横棒(バー)で表して,作業の開始や終了時点,現時点の進捗を明確にする。 |
エ | 作業を階層に分解して,管理可能な大きさに細分化する。 |
問52
ファンクションポイント法の説明はどれか。
ア | 開発するプログラムごとのステップ数を積算し,開発規模を見積もる。 |
---|---|
イ | 開発プロジェクトで必要な作業のWBSを作成し,各作業の工数を見積もる。 |
ウ | 外部入出力や内部論理ファイル,照会,インタフェースなどの個数や特性などから開発規模を見積もる。 |
エ | 過去の類似例を探し,その実績と差異などを分析評価して開発規模を見積もる。 |
問54
ア | 1 |
---|---|
イ | 2 |
ウ | 3 |
エ | 4 |
問55
運用テストの説明のうち,適切なものはどれか。
ア | 運用中に発生した問題に対する修正後のテストであり,原則として運用者と利用者が主体となって行う。 |
---|---|
イ | 開発したプログラムが正しく動作するかどうかを確認するテストであり,開発者が主体となって行う。 |
ウ | 完成プログラムを本稼働環境下で試行するテストであり,原則として運用者と利用者が主体となって行う。 |
エ | 本稼働環境への移行を確認するテストであり,開発者が主体となって行う。 |
問57
ア | 障害からの回復時に差分だけ処理すればよいので,フルバックアップ方式に比べて復旧時間が短い。 |
---|---|
イ | フルバックアップのデータで復元した後に,差分を加えて復旧する。 |
ウ | フルバックアップ方式と交互に運用することはできない。 |
エ | フルバックアップ方式に比べ,バックアップに要する時間が長い。 |
問58
ア | ソフトウェアに関するアクセス制御の管理台帳を作成し,保管した。 |
---|---|
イ | データに関するアクセス制御の管理規程を閲覧した。 |
ウ | ネットワークに関するアクセス制御の管理方針を制定した。 |
エ | ハードウェアに関するアクセス制御の運用手続を実施した。 |
問59
システム監査人が実施するヒアリングに関する記述のうち,最も適切なものはどれか。
ア | 監査業務を経験したことのある被監査部門の管理者をヒアリングの対象者として選ぶ。 |
---|---|
イ | ヒアリングで被監査部門から得た情報を裏付けるための文書や記録を入手するよう努める。 |
ウ | ヒアリングの中で気が付いた不備事項について,その場で被監査部門に改善を指示する。 |
エ | 複数人でヒアリングを行うと記録内容に相違が出ることがあるので,1人のシステム監査人が行う。 |
問60
システム監査において,監査証拠となるものはどれか。
ア | システム監査チームが監査意見を取りまとめるためのミーティングの議事録 |
---|---|
イ | システム監査チームが監査報告書に記載した指摘事項 |
ウ | システム監査チームが作成した個別監査計画書 |
エ | システム監査チームが被監査部門から入手したシステム運用記録 |
問61
IT投資評価を,個別プロジェクトの計画,実施,完了に応じて,事前評価,中間評価,事後評価を行う。事前評価について説明したものはどれか。
ア | 事前に設定した効果目標の達成状況を評価し,必要に応じて目標を達成するための改善策を検討する。 |
---|---|
イ | 実施計画と実績との差異及び原因を詳細に分析し,投資額や効果目標の変更が必要かどうかを判断する。 |
ウ | 投資効果の実現時期と評価に必要なデータ収集方法を事前に計画し,その時期に合わせて評価を行う。 |
エ | 投資目的に基づいた効果目標を設定し,実施可否判断に必要な情報を上位マネジメントに提供する。 |
問62
エンタープライズアーキテクチャの “四つの分類体系” に含まれるアーキテクチャは,ビジネスアーキテクチャ,テクノロジアーキテクチャ,アプリケーションアーキテクチャともう一つはどれか。
ア | システムアーキテクチャ |
---|---|
イ | ソフトウェアアーキテクチャ |
ウ | データアーキテクチャ |
エ | バスアーキテクチャ |
問63
情報戦略における全体最適化計画策定の段階で,業務モデルを定義する目的はどれか。
ア | 企業の全体業務と使用される情報の関連を整理し,情報システムのあるべき姿を明確化すること |
---|---|
イ | システム化の範囲や開発規模を把握し,システム化に要する期間,開発工数,開発費用を見積もること |
ウ | 情報システムの構築のために必要なハードウェア,ソフトウェア,ネットワークなどの構成要素を洗い出すこと |
エ | 情報システムを実際に運用するために必要な利用者マニュアルや運用マニュアルを作成するために,業務手順を確認すること |
問67
競争戦略におけるニッチ戦略の特徴はどれか。
ア | 市場での地位向上とトップシェア奪取を目標とした差別化戦略の展開を図る。 |
---|---|
イ | 総市場規模を拡大することによってシェアを維持しながら新規需要の獲得を図る。 |
ウ | 他社が参入しにくい特定の市場に対して専門化し,圧倒的な地位の実現を図る。 |
エ | リーダの行動を観察し,迅速に模倣することによって製品開発などのコスト削減を図る。 |
問68
プロダクトライフサイクルにおける成熟期の特徴はどれか。
ア | 市場が商品の価値を理解し始める。商品ラインもチャネルも拡大しなければならない。この時期は売上も伸びるが,投資も必要である。 |
---|---|
イ | 需要が大きくなり,製品の差別化や市場の細分化が明確になってくる。競争者間の競争も激化し,新品種の追加やコストダウンが重要となる。 |
ウ | 需要が減ってきて,撤退する企業も出てくる。この時期の強者になれるかどうかを判断し,代替市場への進出なども考える。 |
エ | 需要は部分的で,新規需要開拓が勝負である。特定ターゲットに対する信念に満ちた説得が必要である。 |
問69
マーケティングミックスの説明はどれか。
ア | 顧客市場をある基準で細分化し,その中から最も競争優位に立てる市場を選定すること |
---|---|
イ | 市場の成長率と自社の相対的市場シェアの組合せから,各事業の位置づけを明確にし,それぞれの事業の今後の施策を検討すること |
ウ | 製品戦略,価格戦略,チャネル戦略,プロモーション戦略などを適切に組み合わせて,自社製品を効果的に販売していくこと |
エ | 導入期,成長期,成熟期,衰退期のそれぞれにおいて,市場や競合商品などとの関係を意識した,適切な施策を採っていくこと |
問70
CRMを説明したものはどれか。
ア | 卸売業者・メーカが,小売店の経営活動を支援してその売上と利益を伸ばすことによって,自社との取引拡大につなげる方法である。 |
---|---|
イ | 企業全体の経営資源を有効かつ総合的に計画して管理し,経営の高効率化を図るための手法である。 |
ウ | 企業内の全ての顧客チャネルで情報を共有し,サービスのレベルを引き上げて顧客満足度を高め,顧客ロイヤルティの最適化に結び付ける考え方である。 |
エ | 生産,在庫,購買,販売,物流などの全ての情報をリアルタイムに交換することによって,サプライチェーン全体の効率を大幅に向上させる経営手法である。 |
問71
①〜③の手順に従って処理を行うものはどれか。
① 今後の一定期間に生産が予定されている製品の種類と数量及び部品構成表を基にして,その構成部品についての必要量を計算する。
② 引き当て可能な在庫量から各構成部品の正味発注量を計算する。
③ 製造/調達リードタイムを考慮して構成部品の発注時期を決定する。
① 今後の一定期間に生産が予定されている製品の種類と数量及び部品構成表を基にして,その構成部品についての必要量を計算する。
② 引き当て可能な在庫量から各構成部品の正味発注量を計算する。
③ 製造/調達リードタイムを考慮して構成部品の発注時期を決定する。
ア | CAD |
---|---|
イ | CRP |
ウ | JIT |
エ | MRP |
問72
算出式を基に生産計画を立案するとき,cは幾つか。ここで,4月1日の繰越在庫は,3月31日時点で400個である。
〔算出式〕
生産計画 = 販売計画 + 在庫計画 - 繰越在庫
単位 個
〔算出式〕
生産計画 = 販売計画 + 在庫計画 - 繰越在庫
単位 個
生産計画 | 販売計画 | 在庫計画 | |
4月1日 | a | 5,000 | 300 |
4月2日 | b | 4,500 | 250 |
4月3日 | c | 4,800 | 300 |
4月4日 | d | 4,600 | 250 |
ア | 4,450 |
---|---|
イ | 4,550 |
ウ | 4,850 |
エ | 4,900 |
問73
EDIを説明したものはどれか。
ア | OSI基本参照モデルに基づく電子メールサービスの国際規格であり,メッセージの生成,転送,処理に関する総合的なサービスである。 |
---|---|
イ | ネットワーク内で伝送されるデータを蓄積したり,データのフォーマットを変換したりするサービスなど,付加価値を加えた通信サービスである。 |
ウ | ネットワークを介して,商取引のためのデータをコンピュータ(端末を含む)間で標準的な規約に基づいて交換することである。 |
エ | 発注情報をデータエントリ端末から入力することによって,本部又は仕入先に送信し,発注を行うシステムである。 |
問74
ディジタルディバイドを説明したものはどれか。
ア | PCや通信などを利用する能力や機会の違いによって,経済的又は社会的な格差が生じること |
---|---|
イ | インターネットなどを活用することによって,住民が直接,政府や自治体の政策に参画できること |
ウ | 国民の誰もが,地域の格差なく,妥当な料金で平等に利用できる通信及び放送サービスのこと |
エ | 市民生活のイベント又は企業活動の分野ごとに,全てのサービスを1か所で提供すること |
問75
ABC分析を説明したものはどれか。
ア | POSシステムで収集した販売情報から,顧客が買物をした際の購入商品の組合せなどを分析する。 |
---|---|
イ | 網の目状に一定の経線と緯線で区切った地域に対して,人口,購買力など様々なデータを集計し,より細かく地域の分析を行う。 |
ウ | 一定の目的で地域を幾つかに分割し,各地域にオピニオンリーダを選んで反復調査を行い,地域の傾向や実態を把握する。 |
エ | 商品ごとの販売金額又は粗利益額を高い順に並べ,その累計比率から商品を三つのランクに分けて商品分析を行い,売れ筋商品を把握する。 |
問76
親和図法を説明したものはどれか。
ア | 事態の進展とともに様々な事象が想定される問題について対応策を検討し,望ましい結果に至るプロセスを定める方法である。 |
---|---|
イ | 収集した情報を相互の関連によってグループ化し,解決すべき問題点を明確にする方法である。 |
ウ | 複雑な要因が絡み合う事象について,その事象間の因果関係を明らかにする方法である。 |
エ | 目的・目標を達成するための手段・方策を順次展開し,最適な手段・方策を追求していく方法である。 |
問78
期首商品棚卸高20百万円,当期商品仕入高100百万円,期末商品棚卸高30百万円のとき,当期の売上原価は何百万円か。
ア | 50 |
---|---|
イ | 70 |
ウ | 90 |
エ | 110 |