SOW 【Statement Of Work】 作業範囲記述書 / 作業明細書

概要

SOW(Statement Of Work)とは、複数の主体が共同で進める事業・業務・プロジェクトなどにおいて、そのプロジェクトの目標や、成果物の定義や仕様、スケジュール、作業工程、作業内容、各主体の役割、分担、権限などを定義した文書。

ITの分野では、システム開発などの契約を行う際に、何をどこまで作るのか、どのような工程で進めるのか、発注者と受注者がそれぞれ何をするのか、あるいはしないのか、を明確に文書化して合意するために作成されることが多い。

どのようなレベルや組織で作成されるかは状況により、個々の作業者やチームに具体的な作業を依頼するために作られることもあるが、一般的にはプロジェクト全体について発注者と受注者の間で取り交わされる「プロジェクトSOW」のことを単にSOWということが多い。

受注者にとってプロジェウトの内容を詳細にすり合わせることは、曖昧な条件や契約で「見切り発車」して後から発注者に無理な追加や変更を切り出されることを防ぐ意味合いもある。このため、システム開発プロジェクトなどに関するSOWは受注者側が主導して作成し、発注者側と合意するというプロセスで作成されることが多いようである。

(2018.8.16更新)

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