比較演算子 【comparison operator】 関係演算子 / relational operator

概要

比較演算子(comparison operator)とは、プログラミング言語などで用いられる演算子のうち、二つのの比較をい、結果を真偽値(trueまたはfalse)で返すもの。一致・不一致や大小の比較などいくつかの種類がある。

用意されている比較の種類や記法は言語によって様々だが、数の一致や大小は数学の表記に倣って「=」(等しい)「>」(より大きい)「<」(より小さい)の組み合わせで記述する場合が多い。

その際、「~以上」(≧)は「>=」または「=>」、「~以下」(≦)は「<=」または「=<」とする。不一致(≠)は「!=」や「<>」などで表されることが多い。

「=」は代入の意味で用いられることもあるため、混同や誤用しないよう一致の比較演算子を「==」などとする言語も多い。一致・不一致の演算子は数だけでなく文字や文字列真偽値など様々なデータ型に用いられる。

異なるデータ型の比較

「1==“1”」のようなデータ型の異なる値同士の比較を許容する(自動的に一方の型に変換して比較する)言語と、これを禁じてエラーとして処理する言語がある。前者の場合、例えば「==」を実質的な内容の一致、「===」を内容とデータ型両方の一致(厳密等価演算子あるいは同値演算子と呼ばれる)として使い分ける言語もある。

複合的なデータ構造の比較

オブジェクト指向言語におけるインスタンスや、配列などの複合的なデータ構造などを比較できる言語もある。

その際、一致・不一致は「両方ともメモリ上の同一の実体を指し示している」(参照が一致している)ことを意味する場合と、「含まれるデータの型がすべて同じである」(内容が一致している)ことを意味する場合がある。どちらか一方の比較のみ可能な場合と、それぞれを異なる記法で書き分けるようになっている場合がある。

(2019.4.17更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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