符号なし整数型 【unsigned integer type】 unsigned int型 / uint型

概要

符号なし整数型(unsigned integer type)とは、整数を格納するデータ型の一種で、0と正の数のみを表現できる整数型。単純に全ビット2進数の各桁に対応付けて数を表す。

プログラミング言語には取り扱うの種類に応じて様々な「データ型」(data type)が用意されている。符号なし整数型は正の整数を格納するための型で、負の数や小数点以下の桁を含む数を格納することはできない。

一つのをどのくらい長さのデータで表現するかによっていくつかの種類があり、8ビット1バイト)なら0~255、16ビット2バイト)なら0~65,535、32ビット(4バイト)なら0~4,294,967,295の範囲の整数を格納することができる。

言語仕様などで定義されるデータ型の名前も長さによって決まり、8ビット長を「uint8」、16ビット長を「uint16」、32ビット長を「uint32」、64ビット長を「uint64」などの型名で表す。「uint」「unsigned int」などは16ビット長の言語が多いが、32ビットなどを採用する言語もある。

C言語C++言語では8ビットが「unsigned char」型、16ビットが「unsigned int」型、32ビットが「unsigned long int」型、64ビットが「unsigned long long int」型などとなっており、「long int」は「long」に、「long long int」は「long long」に省略してもよい。Javaなどもおおむねこの型名を踏襲している。

これに対し、負の数を表現できるようにした整数型は「符号付き整数型」(signed integer type)という。これは先頭のビットが「0」なら0か正、「1」なら負を表すもので、残りのビットで絶対値を表現する。表現できる数の絶対値は符号なしの場合の半分となる。

(2024.2.29更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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