読み方 : エービーシーぶんせき
ABC分析【ABC analysis】パレート分析/Pareto analysis
概要
ABC分析とは、多数の要素を構成比の大きい順に並べ替え、上位・中位・下位の3グループに分類して管理方針を使い分ける手法。在庫管理や販売管理など、限られた経営資源をどこに重点投入するかを判断する場面で広く用いられる。

まず対象データを売上高や出荷数量などの指標で降順に並べ替え、各要素の全体に占める割合を算出する。それを上位から順に累積した値が累積構成比であり、この値に基づいてA・B・Cの三区分を決定する。区切りの基準に固定された規則はなく、累積構成比の70%程度までをA、90%程度までをB、残りをCとする方法がよく使われる。
商品ごとの売上規模であれば、Aに分類される品目は売上や利益への影響が大きく、発注頻度や在庫数を細かく管理して欠品を防ぐ対象となる。Cは点数が多い割に構成比が小さいため、発注を簡素化してコストを抑える判断に使われる。Bはその中間として一定の管理下に置かれる。分析対象は商品に限らず、顧客別売上や仕入先別取引額、部品使用量など幅広い要素に応用できる。
表計算ソフトでは、並べ替え機能やSUM関数、IF関数を組み合わせて累積構成比を算出し、区分を自動判定する形で実施するのが一般的である。条件付き書式でA・B・Cをセルの色で視覚化したり、棒グラフと折れ線グラフを組み合わせたパレート図で全体の傾向を確認したりする方法も広く使われている。
この手法の背景にあるのは、全体の大部分は少数の要素によって生み出されるという「パレートの法則」である。全商品のうち上位2割が売上全体の8割を占めるといった現象がその典型で、ABC分析はこの傾向を活かして管理の強弱を設ける実務的な枠組みとして定着している。
(2026.5.24更新)
関連用語
他の辞典等による「ABC分析」の解説 (外部サイト)
- ウィキペディア「ABC分析」
- ITmedia エンタープライズ 情報システム用語事典「ABC分析」
- グロービス・マネジメント・スクール MBA用語集「ABC分析」
- SynergyMarketing マーケティング用語集「ABC分析」
- ボクシルマガジン「ABC分析」
- ITパスポート用語辞典「ABC分析」
資格試験などの「ABC分析」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【令3】 ABC分析の事例として、適切なものはどれか。
【平26春】 ABC分析で使用する図として、適切なものはどれか。
【平22春】 ABC分析の説明として、適切なものはどれか。
▼ 基本情報技術者試験
【令7修7/令4修1/平30修12/平28修6/平26秋/平25修6】 不良品の個数を製品別に集計すると表のようになった。ABC分析を行って,まずA群の製品に対策を講じることにした。A群の製品は何種類か。
【令6修12】 商品別に売上高を集計したところ,表のとおりになった。これを基にABC分析を行うと,販売促進の対象となるA区分の最小の商品点数は幾つになるか。